マーケットエンタープライズのコーポレートブランディング事例|多角化企業の存在価値を定義するタグライン・ステートメント開発

株式会社マーケットエンタープライズ

Branding, Graphic

1. 概要
株式会社マーケットエンタープライズは、ネット型リユース事業を起点に、メディア、モバイル通信、中古農機具、自治体連携など多様な事業を展開する企業グループです。「持続可能な社会を実現する最適化商社」として、商いによって人と社会をより良くする考えを一貫して掲げてきました。
ハイライツはコーポレートロゴを制作した経緯があり、同社が創業20周年を迎えるタイミングで、創業以来積み重ねてきた思想と実践をあらためて整理し、新たなグループステートメントとタグラインを開発。あわせて、それらを社内外の接点で一貫して展開するためのVI(ビジュアルアイデンティティ)を構築しました。

2. 課題・背景
マーケットエンタープライズには、社名の由来、企業理念、長期ビジョンをはじめ、創業以来変わることなく大切にしてきた思想があります。実際に、創業期の中古電池のEC販売や出店料無料のフリーマーケット事業から、ネット型リユース事業、モバイル通信事業、中古農機具事業、行政、自治体との連携へと続く事業展開は、それぞれが独立したものではなく、社会にある不便や非効率を商いの力でより良い状態へ導くという共通の姿勢から生まれてきました。一方で、事業領域やステークホルダーが広がる中、これまで複数の言葉で伝えてきたマーケットエンタープライズの思想を、社員一人ひとりが自らの仕事と結び付けて理解し、社外にも端的かつ印象的に伝えられる言葉へと統合する必要がありました。
今回の課題は、新たな理念や存在意義をつくることではありません。創業から積み重ねてきた思想と実践を受け継ぎ、人と社会をより良くするために商いを行うというマーケットエンタープライズの姿勢を、現在と未来にふさわしい言葉と視覚表現へ翻訳すること。それを社内外の共通認識としてどう確立するかが、本プロジェクトの中心的な問いでした。

3. アプローチ
タグラインは、顧客・取引先・投資家といった社外への発信を主としながら、社員が誇りを持って口にできる言葉であることを条件に設計しました。複数の方向性を提示するなかで鍵になったのが、「商い」という言葉です。単なる売買ではなく、人と人とのつながりを含んだ商売のあり方を指す言葉でした。この方向性を共有し、対話を重ねる中で浮かび上がってきたのが、「より良い」という言葉です。意識せずとも共有されてきた、価値観そのものを表す言葉でした。これを組み合わせ、「より良い、を商う。」というタグラインを設定しました。
あわせて、タグラインだけでは伝えきれない背景と考え方をステートメントとして記述。さらに、それらを視覚的に体現するVIを設計することで、言葉とビジュアルが一体となってブランドを表現できる状態を整えました。

4. 成果
多角化した事業のひとつひとつを説明しなくても、そのすべてを貫く姿勢を一言で提示できるようになりました。社外への発信の起点であると同時に、社員が自社を語る際の拠り所となる共通言語が生まれています。
このタグラインとステートメントを起点として、ブランドガイドライン、採用サイト、コーポレートコミュニケーションなど、各タッチポイントへの展開が現在も進行中です。単一の言葉の開発にとどまらず、ブランドが継続的に機能するための基盤となっています。
Client
株式会社マーケットエンタープライズ

Agency
highlights inc.

CD:Daisuke Shimokawa ( highlights inc. )
AD:Akihiro Ooyama ( highlights inc. )
De:Yuna Murakami ( highlights inc. )
PM:Kaori Imachi ( highlights inc. )
CW:Hideaki Mizutani ( c-dash )

Project Link
株式会社マーケットエンタープライズ|コーポレートブランディング